Press Release I3研究所株式会社
2011年5月12日

映像認知率向上を目指した新たな4K映像のクリエーション技術
「ICC (Integrated Cognitive Creation)」を開発

 I3研究所(アイキューブド研究所)株式会社は、 ハイビジョン(1920×1080画素)の映像信号から4K映像(3840×2160画素)を創造する 新たな映像クリエーション技術、 ICC (Integrated Cognitive Creation : 統合脳内クリエーション)を開発しました。

 ICCは、人間が現実の風景や被写体を直接見た時に発生する「認知」の働きと同等の体験を 映像視聴時に得られることをコンセプトとした映像創造の技術です。 映像の高解像度化やノイズ低減など従来のリアリティ向上のアプローチにとどまることなく、 遠近感や立体感、質感などを、自然界により近い形で認知させるものです。

 普段、人間は自然の景色や被写体を光の刺激として視覚を通して脳で認知し、 自らの行動に利用したり、記憶に残したりしています。
 ICCは、この認知過程を映像視聴の際にも再現するために、 実際の情景を見る場合と同様の光刺激を得ることを目的に4K ICC画像の創造を行います。 これにより映像視聴の際に脳の負荷が低減されることに加え、 過去の記憶から実際の情景を想起させることなどを容易にし、豊かな映像体験を実現します。

 今後、映像関連市場ではディスプレイの大画面化と、 4K以上の多画素化が同時に進むことが予見されます。 これにより、次世代のディスプレイは、単なる視聴端末ではなく、 大画面からより緻密な光刺激を発する映像空間創造デバイスに進化するものと考えられます。

ICCは、現在の放送コンテンツやパッケージメディアなどのハイビジョン画質の映像から、 実際の情景を想起させる4K映像空間を創造することで次世代ディスプレイの能力を最大限に 発揮します。また、自然界に存在する被写体本来の姿を可能な限り人間に伝え、過去の記憶の 想起を活性化し実際の情景が認知されるという、人間と映像の新たな関係を生みだします。


 I3研究所株式会社は、2009年8月、パートナー企業と共に独自技術の研究開発を行う オープンプラットフォーム型研究開発企業として事業を開始しました。 画像信号処理に関する研究開発にとどまらず、 映像を根幹とした住空間、都市空間の研究開発を産業横断的に行うことで、 独自のコア技術の確立を目指しています。



本件に関するお問い合わせ先
I3研究所株式会社(アイキューブド研究所株式会社) 広報担当
Mail: info@i-cubed.co.jp
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